have fun72 スコティッシュテリア

            
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スコティッシュ・テリアはピュアな平和主義者


今にも掴みかからんばかりのエキサイト
バーテンダーは普段咥えて見せる事のないタバコに火を付けた
 
バックバーの下の扉を開けて2本のボトルをカウンターに置いた

「武器は用意した 白黒つけたまえ 但し一滴でも無駄にしたら一生軽蔑してやる」
煙を二人の真ん中にはいた
 
二人は同時に吠えた
『ワン!』
 
飲むしかなかった・・・・・
バーテンダーはタバコを消し
氷の入ったグラスを二人に滑らせてやった

世のバーテンダーはこんなことはいたしません
お二人をよく存じ上げていればこその「火消し」
「軽蔑」という言葉を「理解」できるジェントル同士のエキサイティング口論



チェイサーがお口添え
「まあ まあ」




             
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have fun71 最高のロケーション






 最高のロケーション



カウンターの右から3番目の席
椅子を引いて促した
「ここが一番夜景が素敵に見える」
彼女はちょっとくすぐったそうな表情で腰をおろした
 
『他の方がみえたらつめるから』とバーテンダーに告げ、一つ席を空けて座った
 
「どうして離れるの?」
「ここが一番良い席だからさ」
「まあ意地悪ね」
「どうして?」
「だって さっきあなたは ここが一番良い席だと言ったわ」
サイドカーを二つオーダーし、タバコに火を渡した
 
「そうは言っていない その席から見える夜景が一番素敵だと言ったのさ」
「じゃあ・・・・」
彼女は口ごもった
 
「その夜景をバックにカウンターに座る素敵な女性を眺めるには、ここが玉座なのさ」
彼女は機嫌のチャンネルを直して、照れくさそうにサイドカーを口元に運んだ



have fun70 エメラルドクーラー



エメラルドクーラー


忙しくもなく、かといってヒマでもない一日が終わった
最後の客を見送って、小一時間ですべてが終わった
 
看板の灯りを落とし、カウンターの中に戻ろうとして、なにげなくカウンター席に腰を降ろしてしまった
『ブラックレインにしとけばよかった・・・似合わないものを飲んじまった』
最後の客の付き合いだった
エメラルドクーラーをサーブした直後にブラックレインのオーダーを入れ 
『人間にとっていちばん寂しいのは、
何を見ても、何を食べても、何の感動もしないこと。
感動をしなくなったら、人間おしまいだと思うんですね。
こんな淋しいことはないと思います。』
そう言ってブラックレインの方を飲んだんだ
『まっ 『死んでもらいます』じゃなくてよかったけど・・・似合わないもの飲んじまった』
シェードを降ろし忘れたバックバーを眺めた
ふと睡魔が寄りかかってきた
 
どこまでも続くカウンターがあった
先の方は闇の中にのびている
気が付くと、いつもはカウンターの中から見ている『のん兵衛の最終章』の姿で、闇の方を見ていた
ずっと遠くで『カランッ』と音がした
そして
『コロコロコロ・・・・・・』
何かがころがってくるようだ
遠くに光が見える
やがてそれは緑色に輝きだした
その輝きがだんだん強くなりながら近づいてくる
 
 
その輝きに包みこまれたところで目が覚めた
『いまさら・・・幸せになってもなあ・・・』
粘土のように重たい体をせせら笑いながら店を閉めた
 
鍵の音を確かめたかのように、バックバーのクリーンボトル達がほのかに光った
イブニングエメラルドの輝きに応えたかのように



have fun69 キューバリバー

         
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 キューバリバーB級モデル



暑さが少し和らいだ日の夕方、
冷蔵庫にころがっていたライムをハーフカットして、ダイソーで買ったジョッキに二つともほおり込んだ
ストックしてあったブロックアイスをガラガラと入れて、ラムを注いだ

「ちっ」

と言いながらダイエットコーラがやかましげになだれ込んでいく

ちょっと長めのプラスドライバーをおったてた
ちょうど良いマドラーが見つからなかったので、これもダイソーで買いそろえた
柄のところを金属か木調樹脂にするかで迷ったが、結局木調子樹脂にしたんだった

ウッドデッキに出た
ジョッキには一斉に水滴が並んだ
あぶった魚を肴に柔らかい風を感じていた
 


ふと気が付くと、私の視界の隅っこに・・・

猫だ 子猫がちょこんと座ってこちらを見ていた


どこからやって来たのだろうか
独り立ちして間もない若猫だろう
 
目が合っても逃げるそぶりはなかった
目を大きく開けて見つめ返してきた


あぶった肴でも食べるか
小さくちぎって振り返った時にはもういなかった
 
施しは要らぬ とでも言いたかったのか
 
 
それ以来、稀に足跡や、椅子に毛が残っていることがあった
キャットフードを置いてやっているが
減っていることはなかった
それはそれで快くもあった
 
しっかり生きていて、このウッドデッキで休んでいくことがあるのだったら
それはそれで良い関係なんだと思った
 
そう思いながらキャットフードを交換してやった
『あまちゃんは俺のほうか・・・・』
 
今日もジョッキの氷を揺さぶりながらニヤついている
『いつか 手なずけてやろう・・・・・』




            
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アンフィニティーカクテル




『ここに流し込むんでいいですか?』
『ああ そうらしい』
『なんで?』
『わからん。 ただ新しい耐震法らしい。なんでもだ密度の違うコンクリートを建物の周りに打ち込んでおくことで揺れの力を逃がしやすくするらしいぞ』
『へ~ 何だか逆なような気がしますがねえ・・・・』
『まあなあ・・・でもコストが上がるんだからワザワザ無駄なことはせんだろうよ。それよりミキサー車が来るまでイップクするべえ』
『おーい 何か飲み物買って来い』
『ほーい』
 
 
 
 
深夜非常階段を上る人影があった。
ゆっくり時間をかけて、
ゆっくり
男だ
黒いカバンをさげている。
ゆっくりだが決して振り返らず、ゆっくりゆっくり上っていく。
屋上に着いた男は下から吹き上げてくるビル風を背中に受けながら縁に腰掛けた。
そしてそのまま動かなくなった。
ネオンの輝きに衰えが見え始める、夜明けが近い。
東のビル群の隙間から朝が始まった。
陽の光をあびると、人は活性すると言うが、その男には効果が無いのにもかかわらず、新鮮なエネルギーはムダにそして惜しみなく、その背に注いだ。
朝を過ぎ、昼になろうとしていたがその男は動かなかった。
深いため息だけが、喧騒の中に薄められながら溶け込んでいった。
 
 
その男は何の希望も持っていなかった。
守るものをすべて失った者の顔だ。
生きるという勇気を全く欲していない者の顔だ。
 
 
 
「ここは500年ほど前にはビルと言うコンクリートでできた建造物が無規則に建っていたのだろうと言われている地帯です。それもある時流動化現象により、その時代の文化と供に崩壊したという記録が残っていますが定かではありません」
「教授、そういえば自動車がほぼ完全な状態で発見されたのもこのエリアでしたよね。」
「そうです。異常な酸化傾向にある中で大変貴重な発見でした。」
「今日はその時代の建造物について、地中に残っている部分を調査しながら考察を進めていきます。今皆さんが立っている地下には流動化の影響を受けなかったコンクリートが残っていることが先月の調査でわかりました。まずは透過装置でその状況を確認してみましょう」
装置がくぐもった音を立て始めた。
「教授、ここの部分は周りの密度と違っていますね」
「そうですか。密度の違うコンクリートを組み合わせることで地震のエレルギーを分散できるという知識は500年前にもあったという推測を裏付けていますね」
「教授!」
「どうしました?」
「何かあります」
 
 
  
西陽がよっぽど眩しくなったのか、男は西陽を背にするように真向かいの縁に歩いていった。
腰を降ろし、バックからシャンパングラスとアルコール飲料の缶を取り出した。
飛行場があるのか、正面のビルを突き抜けていくように飛行機が高度を下げていく。
そのビルに西陽がまともにあたり、全面が輝いて見える。
男は足の長い丸い曲線のシャンパングラスに液体を注いだ。
足元に置いたグラスをじっと眺めた。
 
 
『おーーし、そのへんで一回止めとけや。』
『いいんですか?』
『ああ、空気をできるだけ残さないようにするんだと。2回に分けていっぱいにしろと言っていた。今のうちにメシでも食うか?ここはあがる前に残りをぶち込むとするか』
『何だか水みたいにゆるいっすね』 
 
 
 
 
もうすっかりアルコールが抜けてしまったのではないかと思うほど、男はそのグラスを眺めていた。
また一機、遠くに見える正面のビルに突っ込むように高度を下げていった。
男はグラスを持ち、口をつけ、天を仰いだ。
体が屋上から離れていった。
男の視界は極端に狭まった。
気を失いかけているのだろうか。
残された視界の中に、後を追ってくるグラスとグラスを離れた液体が西陽に反応して輝いている。
{きれいだ・・・}
男は落下しながらそれを眺めている。
不思議と恐怖は感じていない。
あらゆる感情のパターンが崩れてしまったのかもしれなかった。
ものの10秒足らずで地面に到達するのだろうが、男は輝くグラスと水玉を視界の中に捕らえていた。
 
 
 
 
「教授、これは・・・・」
「私見たことがあります。ガラスとかコップと言われていた物のように見えます」
「これだ!」
一人の学生が情報の末端機で探し当てた。
「シャンパングラス」
「おおおおおお」
学生達の間から驚きの声が漏れた。
「美しい形ですね」
「何でしょう?宗教的な意味合いをもつのでしょうか?」
「わかりません。少し研究してみましょう」
 
 
  
 
『おーーい 始めっど』
『ちゃんとタバコ消しとけよ』
:オラッ!   オラッ!  オラッ! ハイ!ストーーーーーッ:
『いくど!』
『OK! おいしっかり押さえとけや』



バーーン!!!






『わああああっ』
『なんだ!!!』
『あっ 人だ!!!』
『とめっ とめーーーーーっ』
『おーい 止めろ! 誰か救急車を呼べ』
『おい引きあげっど』
十数分後にはパトカーと救急車がパトライトを点滅させながら止まっていた。
救急車は間もなく、けたたましいサイレン音を残し走り去った。
 
 
『ひゃー ビックリだって!何かと思ったよ   なあ?』
『あああ、俺ら下ばっかり見てたから・・・・俺達にぶつかったら、こっちも死んでるべえ』
『あの人病院で死んじまうのかなああ』
『あすこからだべ・・・・普通なら即死だべ』
その日の夕方、某テレビ局ではこの事故を、いくつかのニュースに紛れ、20秒ほど報道した。
男の命は奇跡的に助かったらしい。
だからと言って何になるだろう。
 
 
自殺をはかったという事実と、運悪く失敗したという事実があるだけで、何かが変わっていくのだろうか・・・・
 
ただその事実はあるものを通じて残されていく。
それを推測するのはムリな形で・・・
 
時間がいつものように流れ続けた。



             
歴史考古学研究所 その時代を二度生きた男


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