have fun67  グリーンランド&ブラックトルネード

             
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グリーンランド&ブラックトルネード


いつもより早い帰宅だ
階段を昇りながら足を止めた
妻と息子は高校の入学祝いをもらった妻方の実家に顔を見せに行くと昨日から出かけている。

『このまま家に入ってしまったら、改めて出かけるのは億劫になる・・・』

回れ右をして、今度は階段を降り始めた
気休めの健康管理にと、階段を利用していたの事を後悔した・・・
 
 
最寄駅から数えて3つ目が会社だ
間の駅には小学校から中学まで通った
高校は会社の一つ向こう
大学はまた中間の駅に通った
その間、都合4回の引越しをした
4回目は結婚したときだ
その前の年、転職もした
 
 
『この沿線で生まれ人生の半分近くを過ごしたことになるのだ』
と勝手に考えながら、ふと

『どうして半分といえるのだ?』
自問したが、あやふやな答えしか浮かばなかった

 
駅まで歩く途中にバス停があり、ちょうどバスが止まったところだった
中間の駅行きだ

正確に言うと、その方面ということになる
中間の駅は、3分も歩くと別路線の駅に乗換えが可能な位置にあるのだ

このバスは、その別路線の駅行きだが自分にとっては大差なかった
バス停を降り、右に行けば何があり、左に行けばどこにつながるのか、細かな説明ができるくらい知り尽くしている。

バスはかなり混んでいた

『会社のバッグだけでも置いてくりゃよかった・・・』

そう思ったが、玄関に入ってしまって改めて出るのが億劫にならないよう引き返したのだからと、慰めた



バスを降りたとき、

「こんばんわー」
振り返ると、なんとなく見覚えのある女性がニコニコしている

女性というよりは女子大生、いや、もっと幼い感じの女の子だ
あくまでも雰囲気としてだが・・・

「あああ、よお久しぶり 元気だったか?」

「ええ、あいかわらずです こんなところでお会いするなんて どうなさったの?お待ち合わせ?」
 
 
一度転職をしたとき、1ヶ月ほどブランクがあったので友人が店長をしているレンタルショップでバイトをさせてもらったことがあった

日中は人目もあるので、あえて深夜帯に勤めていた
彼女はその頃のバイト仲間の一人だった

「もう何年になる? よくわかったねえ 私は思い出すまでに頭を3回掻いたよ」

「そうねえ お互いお客になってから何度かお会いすることはあったけど・・・」

「最近は息子が通ってるよ」

「そう 今日は?どうしたの?家はこの辺じゃなかったですよね」
私はここまでのいきさつを話した。


彼女はニッコリ笑いながら

「じゃあ ご飯まだなのね  久々にたからせてもらおうかなあ」

「よかった こっちから誘わなくて済んだよ」

彼女の笑顔はあの頃と変わっていなかった



『イタリア風居酒屋』
あくまでもイタリア風なのであって和定食もある学生時代に馴染みのあった店に落ち着いた

「ここは学生時代からあった 店主は代が変わっているけど、スタイルは昔のままだ」

ジャンバラヤとグラスビールをオーダーした
彼女は和定食を望んだ
魚の小骨を器用に出しながら食べる口元を鑑賞しながら世間話は続いた

「まだ時間ある?」

おおかた食べ終わる頃尋ねた

「お酒でしょ 私も飲みたい」

「少し歩くけど、道の下にジャズバーがある・・・いや、あったハズなんだ 行ってみるかい?」

「怖い人いない?」

「ははは、いたら先に逃げるよ」

「私の方が速いもん」

笑いながらイタリア風を後にした
 
 
全体的に古ぼけたような感じはするが、そのジャズバーはあった
生演奏はしばらくやっていないようだと、ステージにおかれているマイクスタンドをみて思った。
 
 
「何飲む?」

「なんでも、綺麗なやつがいいなあ」

「そういうのって強いんだぞ 男性が君みたいな可愛らしい子を誘惑するときに飲ませるんだ。」

「・・・・・・・」

「わかった わかった ちゃんと選んでやるよ」

「昔から優しかったもんね」
彼女はいたずらっぽく微笑んだ

グリーンランドの彼女にブラックトルネードで応えた



彼女は明日ディズニーランドで行く予定らしく、朝、新宿で友達と待ち合わせていると言った
軽く飲み終えて外に出た
サラリーマングループとそうでないグループが半々くらいになった歩道を世間話しをしながらぶらついた
 
 
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
 
休日の朝だけあって、人通りはほとんどなかった
ちょっとお疲れのスーツとカジュアルのアンバランスが変な感じだ

夕べ降りたバス停で

「じゃっ」

「はーい また たからせてくださいね」

「今度は彼氏と二人連れのときに声かけてやるさ」
彼女はくったくなく笑った
 

ちょっと気だるい足取りで帰路についた
迷わずエレベーターのコールボタンを押した




              
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