have fun58 起点

           
カラフルなおはじきで数のおけいこ★【プレゼント/雑貨】そろばん【大】(ルーピング) 【プレゼント 雑貨】【楽ギフ_包装選択】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_のし宛書】【楽ギフ_メッセ】【楽ギフ_メッセ入力】



大切な 起点 イーブンパー チェイサーのエールを送る



アスファルトの匂いが、むせかえるような風になった 
雷がなり、黒い雲が西から東に向かって、アスファルトのいら立ちを消していく
 
季節が変わったのだ
夏から秋へ
 
会社に車を置き、バスに乗った
電車に乗って帰路につく
間に挟まれた駅で降りた
 
いつものカウンターに行くには早すぎた
デパートの中をブラついた
電気家電のコーナーには何タイプのものTVが展示され
各局の天気予報士が
「まだ猛暑が続きますので熱射病には十分注意が必要でしょう」
と、同じ占い師からの情報を横流ししている
 
ブルーレイで再生された画面をたちどまって見た
一つは音楽ソフトで、若い女性シンガーが 切ない歌詞を音にしていた
そちらにはあまり興味がないので、名前は知らないが見覚えのある漫才コンビのネタに注目した
「おまえ そんな事言うのやみりや! 人がせっかく相談にのってやろうかって思ってるのに
あなたには わからない?でしょう?けどお~?」
「 ほな、なんですか? わかりまんの おたく 経験ありまんの」
「あのなあ~」
「松山千春かおまえ あのなあ~って」
「じゃかあしい だまって 聞けや 人がしゃべってるんやさかい」
「ああ  ほうでっか じゃあなんなと言うてみ そらっ言うてみ さっ言うてみ あそれそれ」
「馬鹿にしてるやろ 馬鹿にしてるやろ 君は言うたな」
「何を」
「何にゼロを掛けてもゼロなんやって だからゼロなんていらない数字やと いいましたな!?」
「言ったわいな そうでっしゃろ 習いましたあ  なあ?」
「誰に 賛同求めてるんや  いいですか 聞きなさい ほじくった穴に耳くそ詰めて」
「それじゃ 聞こえないって」
「じゃかあしっ! だあって聞いとけ!っちゅうの しゃべんなはんな!」
「ヘイヘイ」
「君に聞きますが ゼロ とはなんですの?」
「・・・・・・・」
「こらっ 答えんかい 馬鹿たれが」
「あんたが しゃべんなさんな っちゅうから だまっとったんやんけ 」
「だあほ だまって だまってしゃべらんかい」
「それ どっち? 黙るんかい しゃべるんかい」
「漫才師がしゃべらんで どうしましょ 腹話術の人形かてもっと上手い事しゃべらはるわ 聞かれたら 尋ねられたら答えんかい!  あなたさんの言うゼロとは どんなものですか? ほれ!言うてみ!」
「何にもないことやろ ゼロやも なあ?」
「お前 個人的に同意を求めんなや  すんませんなお客さん こいつちょっと ここが ・・・・でんねん」
「おい! おいっ!何ゆうた 今 ここがなんやて? テストかて 当たってるのが 何もなかったら 0点やろ!当たってるのが なにもないからやろ」
「だから君は 若いって言われるんとちがうんか?」
「そなの?」
「ばかたれ 若いっちゅうのんは、オツムさんの事や!お前の頭は小学生か?」
「何がやねん 失敬なこというなよキミ! このうすらハゲつかまえて 」
「きみ~い?だ? じゃあ聞きますが マイナス1とはなんですの?」 
「そっ それは ゼロより一つ少ないやつやろ」
「何もないのに 一つ少ないってなんですのん?」
「・・・・・」
「よっ 頑張れ 小学生!」
「うるさい! じゃあ 何かい ゼロにもなんぼかあるんかい?」
「あるんかい? ゼロいうことに対する私の認識が不足しておりました お忙しいとは存じますが どうか教えていただけませんか   そのくらい言えや!ばーたれが」
「けっ! はいはい 忙しいかもしれんせんが 教えてくださいな!」
「タダでか?」
「おまえ いやらしいこといいなや タダでかって 」
「だって ここにいる人の中で 知らんのおまえだけだぜ 謙虚にならんか謙虚に」
「うそつけ 知ってました?」
「だから お客さんに 聞くなっちゅうの! 君は下手なゴルフが好きなそうですな」
「下手はよけいじゃ 下手言うな!」
「じゃあ お上手なんでんな?」
「・・・・くぅっ でっ そのゴルフがどうしてん?」
「スコアって 聞いた事あるっかなあ?」
「馬鹿にしなさんなよ そのくらいわかってまんがな ゴルフはな 紳士のスポーツでお互いに成績をつけあうねっ」
「オーバーとかアンダーとか そういう言葉は 知ってるかなあ~?」
「だから 人をおちょくりなさんな! 知ってまんがな そのくらい パーより少ない数で玉が入ったらアンダー で越えたらオーバーやないかい!」
「ほー お利口だねえ ボク」
「うるさいわい そのゴルフがなんだっちゅうねん!」
「イーブンパー というのはゼロやろ」
「せや」
「でも アンダーにも変わるのやろ」
「まあ そうでんな」
「ということは ゼロは何もなしではなくて、ないこともない あるいは なくはないだろ」
「はあ~ まあ~ 言われてみればそうだっけど・・・・・」
「ゼロというのは・・・」
「ゼロというのはあ?」
「見た目何にもなさそうだが 全くなにもない という事ではないやろ」
「あっ まあね そう言われたらそうだっけど・・・」
「ありそうでなさそで なさそでありそうなものでおまっ」
「何にかけてもゼロって言うのは じゃあ どうなんですかね お し え て くださいませんか」
「?」
「?って そもそも その話でしたやろ? どんな数字にゼロを掛けても ゼロなのは なぜですか? 聞きたいわあ  ねえ?  お客さんも聞きたいそうや さささ 言ってみ! ないという意味ではないんでしたよね」
「・・・・」
『何もないように見えても すっからかんには出来ないものさ 何もなかったなんて思っちゃいないが とりあえずゼロにしとくのさ そうしないと次のページがめくれないから 都合のいいものなんだ ゼロって 』
オチを聞かずにその場を離れた
    
    
「オーバンをアップで」
「チェイサーを おつけしましょうか」
「いっしょに エールを」
「かしこまりました」
『オーバーでもアンダーでも なさそうなゼロがいつも起点にいるのさ あやうそうな顔で知らんぷりしながら』
エールを先に飲んでしまった
 
『起点は一つではない 人生の中に 幾つもの起点がある でも戻れる起点はその一つ前までだ その事に寂しさを感じたとしてもだ
    
    
戻れないからと言って、無駄なものではけっしてない
もし、その戻れぬ幾つかの起点が 『何の価値もない起点なら』人生っちゃ 寂しすぎるだろう
遠い日のむずがゆい点は、時折優しい 
そうゆうものさ』
一人で納得した風を装った
『明日の朝のアスファルトはどんな匂いなのだろう』
オーバンを灯りにすかしてみた



            
【楽天ブックスならいつでも送料無料】谷啓笑いのツボ人生のツボ [ 喰始 ]


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

いち乃そら

Author:いち乃そら
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
カテゴリ別記事一覧
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる