have fun94

             
◆ミスター・ジュピター(ソールズベリー・シャドウ - ブラック系) カーボン16本骨紳士傘



クォーターデックと取締役用の傘


「ども」
入って来た3人組の一人が軽く手を挙げた

「いらっしゃいませ」
いつものように私は応えた

そしていつもの飲み物を用意した
二人は何かしらのバックを飲む事が多い

今日はボストンクーラーだった


彼女は決まってクォータデックを飲む
 
ラジオのパーソナリティーとスタッフとお偉いさんだ

いつも簡単な反省会をしながら一杯やるのだ
実はこの番組は録音で、店を閉めた後、車の中で聞いていた

1960年代の洋物やJポップなどの曲がよく流れ、、彼女自身や投稿者の日常の出来事を語りながら進められていく

女性にしてはかなり低めの声質が何故か気に入っていた

それと、口外した事はないのだが彼女は、ある大きなデパートのセンターインフォメーションのスタッフでもあるのだ
  
彼女もこの時ばかりは、『内緒!』であることを視線で伝えてきた

それ以来、たまに彼女を見かけるとあらぬ方向を見て軽く会釈するようになっていた
その会釈はガラス製の大きなドアに反射して彼女に向けられているのは、彼女しか知らない
 


いつぞや、急に雨が降り出した時
「お客様、お忘れ物です」
と言って傘をかしてもらったことがあった

濃い茶の女性にしては大ぶりだと思って、来店の時にこっそり聞いたら

「取締役のやつ」
と言って舌を出して

「たくさんあるから全く平気なのよ」
と言っていた

その傘は今でも愛用させてもらっている

時にはお客に
「取締役用の傘です」
と言って貸したりもしている
 
そんな偶然からラジオのパーソナリティーとしての彼女と、インフォスタッフとしての彼女を知っているのだ 
もう一つの顔について、『内緒にしてね』とも『内緒にしときますね』とも話した事はないが共通項として心地よく遂行し続けている
  
  
 
つい最近、休みの日を利用して道具の問屋街へ足を向けた 

店先を冷やかしながらいくつか目当ての物を手に入れた
まだ早い時間なので行き交う人も近隣に住む人たちなのだろう


『ウォン』
店先を覗き込む私の後ろを
『ビーグルだな』
そう思いながら値札を見比べていた


そうこうしながら歩みを進めていった
  
目の前を犬を散歩させながら歩いている女性に目をやった
背の高さ、ライン・・・

連れている犬が『ウォン!』と何かに吠えた
ビーグルは小柄だがとても声が響く
チームを組んでハンティングに参加するのに適した犬種だ
 
『犬種も同じ・・・・』
「こんにちわ~」
園児を連れた母親とあいさつを交わした
 
『声・・・・間違いない』
そう思って足を早め距離をつめようとした



断念した




どこかオキャンなラジオのパーソナリティーも、制服を身に纏ったデパートのインフォも確認は済んでいる

これで素の彼女がシンクロすれば自分の中で成立する

それをやめたのだ

「もったいない」
声に出して道路沿いのドトールに入った





心を落ち着かせるには2杯の珈琲が必要だった

『一つ揃わぬのがいいのさ・・・2つまでなら堂々とお気に入り表示ができる・・・揃わぬからそれができるのさ』

『まだ追いつくかも』と思いつつ、さっきの『もったいない』を反芻した



そんな事を思い出しながらグラスを磨いていると
 
   
 
カウンターで二人の男達が別の打ち合わせを始めたらしく






彼女が私の方を向いて
「ウォン」
といって笑った
 
 
 
「あれっ?」

 
              
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