have fun88

  
存在しているだけでおもろいヤツとはコイツのこと!鼻血ブーのモアイテイッシュホルダー ★アメリカ雑貨★アメリカン雑貨

ジャックローズ・カクテル



熱があった
ふらついた
カウンターの中で靴を脱いで動いた
 
ザクロシロップを使うグラスの注文を受けた
一番上の棚
小さなポリのバケツを逆さまに置いて、片足でのった
いつもよりボトルは楽に取れた
安心した
 
その時バケツがほんの少しずれた
 
着地がふらついた
その時ボトルが滑って手を嫌った
ボトルは半弧を描いて、今まさに座った客の顔面を直撃した
 
「うっ あばっ」
客は声をあげ鼻を押さえた
ややあって押さえた手のひらから鼻血がこぼれはじめた
カウンターの時間がとまった
 
「もっ申し訳ありません 只今薬箱を」
頭を下げた彼女は、そのまま崩れてしまいそうになるのを必死でこらえていた
 
「そこのティッシュでいい 気が済めばとまる」
そして
「ちょっとこい」

その客はボトルを逆手で握った
『叩かれる』
ほんの一瞬の間に彼女は覚悟を決めた
『自分がしでかした事』
『お客様に対して、あってはならぬ事』
この二つが彼女をそうさせた
もうろうとしたまま顔を差し出した 
 
 
 
冷たい指がそっと耳をさわり、つめたいガラスが額にそっと押しつけられた
その客は天井を見上げて何かを考えた

「ちょっといってくる すぐもどる 私を忘れないように ジャックローズを置いておいてくれ」
赤いばらを鼻から咲かせた客はいって出ていった
 
間もなく戻ってきて
「よかった 記憶が間違っていなくて・・・あやうくシャッター降ろされるとこだったぜ」
 
その店の道化役のバーテンダーに小箱を二つ、メモと一緒に渡した
そのバーテンダーはにっこりわらって頭を下げた
ここのトップバーテンダーだ
 
彼女は業務命令でスタッフルームにひっこんだ
 
彼女はメモを読んだ
『子猫に熱があるかどうかは耳をさわるとわかるのだ、覚えておきたまえ もし座薬が必要なら呼んでくれ』

その客は席を立ちながら トップバーテンダーにウインクした
うつむきながら、かかとを鳴らし、ぱっと顔を上げる 

トップバーテンダーがすかさず
「オーレッ!」
何人かの客が吹き出した
 
調子に乗って
違うポーズで3回やった


その客は、問いかけた

ガミラス星人ならあ?
「みどりー」
客の誰かが応えた


『おおおっ』
と声が上がり
 
 
蛍光色ならあ?
「プレデター!」
何人かが一斉に口にした
 
 
バーらが咲いたバーらが咲いた
まっかなばーらあがあ
鼻声の音痴な歌がカウンターごと笑らかした

客は鼻に咲いた薔薇がえらく気に入ったようだ
カウンターには、また笑い声と話し声が帰ってきた

スタッフルームの
彼女も朦朧としながら

泣きながら笑った

申し訳なかった

ありがたかった

おかしかった




             
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