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ピンクスクワーレル


ココアのスペシャルコーデが駅前のロータリーに滑り込んできた
彼女の車だ

ハンドルを握ったまま左手で軽く手を振り、ちょうどで停まった

ちょっと躊躇してリアシートに荷物ごと体を預けた

「おかえり なんで?」
何故リザーブシートに座らないのかということだ
「このボディーじゃ 恥ずかしい?」
淡いピンク
ムースピンクというのだった
トップから窓の下までとエンジンフードがホワイトのツートン
ステアリングカバーをボディーと同じ色にしているくらいで、車内はほとんどいじっていない

「いや ここからの眺めを楽しみたかった」
「ほんとかしら」
彼女は笑いながら声を送ってきた

「君は リヤシートからの眺めを楽しむ機会はほとんどないはずだ」
「そうね 運転を他の人に頼みたいとは思わないから・・・楽しむチャンスはないわね」

「あとで ゆっくり教えてあげよう」

駅からマンションまでは、信号を3つ通過する
最後の信号の角に駐車スペースの広いコンビニがある
車はそこに吸い込まれていった

「飲み物はあるのよ ひととおり」
「うん」

彼女を残して店内に入り
アイスキャンデーを一つ買った
ブルーのコーティングがされたラムネ味のクラシックなタイプ
それをドライバーズシートに座る彼女の正面で食べた

『どう?』
勧めたが、車の中の彼女は笑いながら首をふった

「どうしたの? 発作? 子供みたいね」
席に戻った私にそう聞いた

昨日ちょっと時間ができたので近くの公園で息抜きをしていたら、母親につれられた5歳くらいの子が、これ見よがしに食べていたので無性に食べたくなったとつげた

「みたい じゃなくて  おこちゃまね」

本線に戻った彼女は、そう言いながらマンションの駐車スペースへ流れていった



「で どうするつもり?」
夕食を終え、ソファーに沈む私に、イチゴの入ったカップごとやってきて横に座った
私の位置が少しだけ上がり、口に無理やりイチゴが突撃してきた

「ん~」
イチゴを飲み込み
「ここに残ることにする」
「そう じゃあ私が引越しね」
「そうなる  逆でも構わないと思っている」
「いいの もし私がここに残ったとしても きっと引越しするだろうから」
「そうだと思った」
「いいのよ あなたはあなたで」
「いや ここに残る」
「そう」
「ここに残ってあの車に乗る」
「じゃあ あたしは?」
「新しいのを買えばいい」
「同じのを 色もグレードも 買うかもしれないわ」
「それでいいさ」



2週間後



引越しの車がマンションを出発した
「駅まで送ろう」
「いいのよ ぶらぶらしていくから」
「いや 送る そして君はリヤシートからの景色を体験するのさ」
「そね そういえば あなたの言ったとおりその景色は経験しなかったわ」
「だから 今体験すればいい」
「そね」
駐車場に向かい車に乗った

「ねえ」
「あなたは どんなことを感じながら座っていたの? ここに」

「いい女だなと思いながら」
「ふざけないで」
「ふざけちゃいない」
「じゃあなぜ」
「自分には似合わないと思うから この車みたいに」

「でも あなたはこの車も望んだわよね」
「いくばくかの反省だ」
「そう」


「それじゃ」
と彼女が言い
「うん それじゃあ」
と私が言った
会話はそれだけで、彼女は歩き出した
彼女の髪にちょうど良い風が吹いている

ボディーと同じムースピンクのトートバッグが離れていった

タバコをくわえ、火を渡さぬまま、スロットルペダルに力を入れた



                   ココア 車.jpg




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