have fun106

               
★☆着物にアクセント♪伝統ある貝象嵌の帯留め♪この帯留ひとつで更にオシャレさ&上品さUP♪☆★着物きものに♪貝象嵌帯留め帯止め渋赤木目台猫(ねこ)と蝶


 コンチータ・カクテル&アルフォンソ



「ちょっと匂う」
「気にしないの」
 
「オイラ明日休みなんだ」
「そう なんかあって呼び出しくらうかもね」
「臭いよ」
「お黙り 降りたいのかしら?」
 
ボルボはやがて町営のキャンプ場への横道に入って行った
秋を迎えて、少し見通しは良くなっているが、それでも車体は道をかき分けるようにして進んでいった 
 
そのキャンプ場は用具のすべてが貸し出し方式で、逆に焼き網などの持ち込みは禁止になっている
 
「前に来たのは夏だっけ? ずいぶんと雰囲気が違うね」
「秋もいいものよ 混んでないし」
「はい ジュース」
「わーいグレープジュースだ ありがと って帰りは運転しろと?」
「あら お利口になったのね」

彼女はいたずらっぽく笑った
伝えたことはないが、かなり気にっている

「一緒に仰いでくれよ」
「あら 火起こしは殿方のお役目よ」

「その瓶何? あああもう飲んでるし ゲホッ しかも しっかり風上にいるし んで?何焼くの?まさか、さっきの匂うやつ?」
「そうね、あなたはドングリでもいいのね」

「わかったよ そろそろ網焼けたよ」

彼女は新聞紙にくるまれた固まりを差し出した

「すっげえ」
「でしょ もらったの 北海道のですって」
「すっごい身が厚いよ よしっと」

大ぶりのシマボッケの開きだった
やがてなんとも言えないいい匂いがストレートパンチを繰り出してくる

「うまそうな匂いだ」
「まあ どなたでしたっけ く さ い って言ってたの」
「すまん・・・ 」
「その すまん は何のすまんなのかしら」
「誕生日を忘れた すまん」
「誰のかしら どんな人の よーく思い出しながら答えて!」

彼女の声が秋のキャンプ場よりも物悲しく聞こえた

「一番大切な君の誕生日だ すまん チャイムを鳴らして 顔を見るまで忘れていた 」
「ふんだ まあいいわ どうせ私より仕事なんだから はいっ お醤油」


どうやら彼女は気が済んだらしい
いつものおだやかな声に戻っている

焼けたホッケの身を上手にとり、のせた皿を優しくさしだした
それを受け取ると、私が持っていた皿に自分のをよそった
それから二人は並んで座って、美味しいホッケの開きを褒めた
彼女は自分の皿から一口わけてくれた
 
  
帰りは約束通り私が運転した

「よかったらお寄りになる?」
さっきのつっけんどんな言い方だ
でも、目が思いっきり笑ってる

「是非 せめてコーヒーの一杯でもすすらせてください」
「しかたないわね 一杯だけよ」
手をつないでエレベータに乗った






彼女の部屋は一言で言うとコットンだ
目に痛いほどの白ではなく、緊張感の和らぐようなコットン素材でコーディネートされている
いつも腰掛けるあたりに着替えが置いてある

「シャワー浴びてきてね 着てるものは洗濯機に入れといて、洗っておくから」
「まっ また来ていいんですか?」

彼女が吹き出した

「なんなら住む?」

ちょっと躊躇したが、思い切り抱き寄せた

「すまん」

彼女は胸元をグーで軽くたたき、キッチンに入っていった



「とりあえず浴室にあるガウンを着ておいてね」
なんでもないような声で言った
 
 
シャワーを浴びた
チャイムが鳴ったようだ

訪問者が帰ったあと
バスルームのドアを少し開けて


「誰?」
「クロネコさん あなたから・・・  なに?」
「見てもいいよ 君のだ」

彼女はちょっと考えて

「シャワーあびてからにする  もう出る?」
「うん出る 」
「じゃあ 交代ね」
「あいよ」
「用意したから 飲んでいてね」
「あっ ありがと」


私の『ありがとう』がぎこちないのか
言うたびに彼女の表情は精いっぱい聞こえないふりをする
そんな風に見えるのだ
  
チーズののった小皿とアルフォンソが待っていた
私の好きなチーズが私の好きな量だけきちんと添えられている



 
 
彼女宛ての荷物はベッドの上で披露された

帯だ

めったに見る機会はないが、彼女の着物姿は美術品に近いと密かに思っている

既存の柄にワンポイントを入れ込んでもらったのだ
 
  
「じゃあ 思い出したのに 準備してくれていたのに 私に好き勝手言わせてたわけ?」
「まあね でも 届ける手はずまで済ませて安心したんだろうな 本当に忘れてたんだ ごめん誕生日おめでとう」

恥ずかしそうに
「ありがと」
肩をあずけながら
「いつの話?」


「うんと 3か月くらい前だ 偶然見つけてさ、間に合うかどうかあせって問い合わせたんだ ギリギリだったよ 思い出してもドキドキだ」
「郵送じゃ間に合わなくてさ、ラベルを持ち込んで、それに合うベースの柄を選んだのさ」

「いつお見せすればいいかしら」
「また オイラが忘れたころ」
「まあ じゃ すぐね」
二人して笑った




そしてシーツが擦れた 







                
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