have fun 88 にがく ふかく くらく ぼっちで


にがくいきたい時がある

にがい・・・・ を確認しながら飲みたいときがある

ラマゾッティーアマーロでもあれば・・・・



仕方なく
インスタントコーヒーをマグカップに3杯分入れる
溶けるギリギリの量、お湯を入れる

グラスに氷を入れる
トップから氷が半個分見えるくらい入れる

スコッチをワンショットだけすべらせる

ため息3つ分 氷をまわす


そこにコーヒーを一気に流す

氷を一度だけ つん とノックして
そのまま飲み始める



にがい・・・
にがくいきたい時も




あるのさ


hve fun 87 人が生きていくという事の断片

 

その日のお客が引けた後

兄さんがタバコをふかしながら


「どうしてくれたかわかるか」
「・・・」
「確かにお前の客あしらいはすし屋らしくていい
ちょっとした心遣いもできるようになってきたし
好感をもたれるだろうよ」

「でもそれは大野さんだけにではないな」
「はい」
「じゃあ なぜだ」
「・・・」

「入ってきた時お連れが「ああお腹ぺこぺこ」と言ったのを聞いたか
そん時おやっさんの動きがちょっとだけ変わったんだ
観ていたら、いつもよりシャリを少しだけ多くしたんだ」
「・・・・」
「大野さんはよくおいでになるお客だ
口にほおばれば わかるのさ
気がついても口に出しては言わない
お前に心ずけを渡す事で、心遣いに感謝したというわけさ」
「へえ  なんだかカッコいいっすね」
「おやっさんもおやっさんならお客もお客ってことさ」
「それに気がつく兄さんもすごい」
「w何もでないぞ」


「ちなみに彼女は、それほど好きじゃない」
「え?」
「生の魚がさ」
「じゃ どうして・・・」
「大野さんの亡くなった娘さんと年の頃が同じでな
同伴の時は、どこへ行っても「ああお腹ぺこぺこ」といって
食べれるだけ食べるんだ 」
「?」
「大野さんはな 亡くなった娘さんの姿を映してニコニコしている
蕎麦屋の たつも、うなぎやの まっちゃんも知っていることだ」
「そうだったんですか あのキャピキャピもわざと」
「いや あれは彼女のもちキャラだな お店のナンバーワンらしいぜ あれで」
「・・・・」






「すまん」
「はい?」
「君はこれからお店か」
「ええ」
「その店には同伴というはあるのか」
「ありますけど」
「今夜は同伴じゃないのか」
「ちがいます それに私なんか同伴してくれるお客さんなんて」
「予定がないなら同伴しよう」
「え」
「まっすぐ店でもいいし メシがまだならそこからでもいい」
「・・・」
「思い出せないんじゃない初めて会った 私の気まぐれだ」
「はあ」
「さあ 行こう 」

「名前は」
「さゆり」
「ひらがなか?」
「はい」
「じゃあ ふところのさみしぃお客がいたら 元気づけに飲ませてやりな」
「え」
「そうだな 1年くらいしたらまた来るかもしれないが ここにいるかな」
「たぶん」
「そか もしいたら ナンバーワンとかにしてやろう    とか言いながらこっちがしょぼくれているかもしれないがな  ごちそうさん」

「どうして」
「今日は風が強かった ころがってきた空き缶をゴミ箱にすてたな」
「?   ああ はい」
「母親に手を引かれて歩いていた女の子がそれを観ていた」
「そして私と目が合ってニッコリ笑った
なぜか その女の子に小さく手をあげて合図していたんだ」

have fun 86 ひとひら浮かべて

ケープコッダカクテル


春だけれど
少し寂しい

あれやこれやと忙しいのだけれど
なんだかちょっぴり寂しい


新しい季節の始まりは
ひとつの季節のお見送り


幾度繰り返して来たのでしょう



ちょっぴり寂しいお客様
そんなお客様には  ですね


バーテンダーはカウンターの端で
イブカルマンの花びらを一枚押し戴くように

そしてシェーカーマジック

グラスに染み込んでいく様は
きっとあなたに 優しい微笑みを








あなたのお近くのBAR
グラスを片手に頬杖の夜

一つ溜息なんかついちゃって

いかがでしょうか


have fun 85

マンハッタンが紡ぐ赤い糸


友人と別れ、アパートのある駅に着いた
エキナカのコーヒーショップで温かいコーヒーを飲んでいた


期待していたメールがノックした



「久々のご来店ありがとうございます
結構飲んだね^^大丈夫?
楽しそうたったね
カウンターの中から見える横顔に話しかけたいのを我慢してたよ
あの頃を思い出してた

時間の必要なお客様がお見えにならない限り
今いるお客様がお帰りになったら閉めるから
閉めたらメールして
掃除と明日の準備を完璧にやる
終わったらまたメールするよ

もし返事が返ってきたら鎧を脱ぎ捨てて、香りを追っかける」






「今、駅で一人コーヒーを飲んでいます

時間の必要なお客様に、意地悪な気持ちを抑えるのが難しいです
お買い物をして帰ります」







お付き合いが難しいのは覚悟の上
一人では行かない約束
ただ鎧の内側は私だけが知っている
「信頼」し続ける事が出来るかどうかは、私自身との戦い

美味しい煮付けが出来るかどうかは、時間との戦い




「すみませーん この赤魚、煮付けにしたいんで開いてください  ん~頭と中骨もくださあい」


ヒールの足音よりも早く歩きたかった
『ワープでも転送でもいい 加速装置でもいいから 欲しいぃ』


時間の必要なお客様は わ た し だけだと い い の に   

have fun73

            
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フレンチカクタスとゆったりとした瞬きのやりとり




16畳ほどのダイニングキッチン
白いテーブルとトラディショナルな椅子
床にじか置きされたTVモニターとオーディオ
そしてそのベストポジションにダークブラウンのカウチ
それはまるでフローリングの隆起の様にも見える
 
彼女を知る多くの人が彼女のプライベートエリアを似たり寄ったりこんなふうに描くだろう
そんなルームコーディネートを想像させるのだ
それは彼女の容姿と仕事中の彼女がイメージのベースになっているからにすぎない
しかし彼女はそうではなかった
 
未だにフローリングという言葉をしっくり受け止めていない
『板の間は掃除しやすいよね 夏はころがるとひんやりして気持ちいいし』
といった感じだ
 
どちらかというと和風環境に落ち着くタイプだった
冬はコタツだし、夏はイ草系の敷物にローテーブル
今そのちゃぶ台の前で、立て膝の恰好のままフレンチカクタスを飲んでいる
 
そんな状態でも、美しさのラインにブレはない
かえって、ごく普通の生活空間でこそ、その美しさはヴェールを脱ぐのだ
本人に些かもその自覚が見当たらないとしてもだ
フレンチカクタスの肴が枝豆であっても
『笑点』を見ながら「小遊三さん うまい!」とか言っちゃたりしても・・・・・だ
 
 
立て膝に時折、猫がもたれかかり、ゆったりとした瞬きを交換していく
 
真夏の夕暮れ   一風景
 


             
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